たまには海の話。
ここでも度々触れているが、ダイビングを決意した
ものの、OW講習で鼓膜を破るは、1年後のブランク
明けダイブでは海の中で置いてけぼりにされるは、
そのまま引退してもおかしくない状態だった。
そんな中、サイパンツアーに誘われた。 雑誌で
見るサイパンはあまりにキレイで、これは引退す
るにしても最後に見ておきたいと前向きに。
だが、ビギナーの誰もが感じる「足を引っ張るの
ではないか」という心配がつきまとい、迷いつつも
イントラの「現地ガイドの他に俺(イントラ)がいる
し何かあれば面倒見るから大丈夫だよ」の言葉を
信じて参加を決意。 結果、裏切られるのだが・・。
何はともあれ、1年半で6本の経験本数+4ヶ月ぶ
りのキャリアでサイパンに初上陸したのであった。
初日は何もせずに過ごし、いよいよ運命の1本目。
ラウラウへレッツゴーしたのもつかの間、どうにも
こうにも浮き上がってしまい上手く沈めない。
その都度現地ガイドが引っ張りこんでくれるのだ
が、隙あらばすぐにプク~っと浮上。 さすがに
ガイドも呆れたのか、皆を待たせて俺のダイビン
グ教室が始まった。 半ばスパルタ気味ではあっ
たが丁寧に教えてくれ、少しずつ安定してきた。
が、結局時間切れでたいして楽しむこともなくEX
することに。。 このときの申し訳なさは言葉に表
せない。 みんなのリゾートダイビングを邪魔して
しまっている負い目。
そしてさらに追い討ちをかけるように2本目もあま
り上達が見られなかった。 もしかしたらと思った
が、ここまで自分のスキルが適当だったかを痛感
させられ水深100m超えくらい沈んだ気分。
やはりもう見学するかと覚悟を決めたところ、ある
人が「気にすることはない。ちょっとずつ覚えれば
良いのだから」と声をかけてくれた。 正直、誰だ
ったか覚えていないが、その言葉を励みに3本目
に挑んだのである。 後にガイドから、「あの時も
う辞めちゃうかもと思ったけど、よくチャレンジしま
したね」と感心された。 それくらい凹んでるオー
ラを出しまくっていたのだ。 だが、何かの拍子に
コツを覚えたようで、ようやくガイドが目を離せるレ
ベルに上達した。 きっと、この3本目のダイビング
がなければ、今の俺はなかったはずだ。 だって、
次の日のテニアンにも潜っていなかったはずだか
ら。
信じられない透明度とカラフルな魚に光の芸術。
そうだ、これがダイビングなんだ。 これがサイパ
ンなのだ。 マスクではない曇りを感じながら、し
ばらく夢体験を味わったのであった。
その後、師匠とも言える現地ガイドはすぐに別の
地に移ってしまったが、俺にとってサイパンは育
てられた故郷であり、必ず自分もイントラになる!
と決意した場所でもある。 結果、ほんとにサイパ
ンでイントラになったのだから、我ながら健闘を称
えたい。
いろいろなタイプのダイバーがいるが、俺はマナー
やモラルを守らない人とは絶対に潜らないし、
もちろん誘いもしない。 自分の命云々よりもまず、
楽しいダイビングにならないであろう予測ができる
からだ。 優しい言葉に救われたように、やはり信
頼できる人たちと、安全かつ感動的なダイビングを
楽しみたいのである。
ある女友達に「あなたは夏だけ輝く」と言われた。
え~っと、それはどう意味なんでしょうか。
減量作戦も決まり、メラメラと心だけ初夏を迎えた
今日この頃。。


「オーシャンズ13」☆☆☆
「やわらかい生活」☆☆☆
「I'am日本人」☆
「青いドレスの女」☆☆☆
「ヒッチャー08」☆☆
「ウィッカーマン」☆☆