何年か前に、フィリピンのドゥマゲッティに行った。
その時がフィリピン初上陸だったが、ほんとにフィ
リピーナには驚かされた。
まずファーストコンタクトは往路のフィリピン航空。
ビールをオーダーしたところ、俺に手渡す前に落
としてしまい、床をびしょびしょに。そして驚いたこ
とにその缶を拾い上げると、埃にまみれたそのビ
ールを差し出したのである。 これにはさすがに
抗議すると、もの凄い剣幕で逆ギレしやがった。
結局、交換してもうらうことが出来たが、出発早々
先が思いやられた。
到着後、テレビで見た通りの光景が広がっていた。
日本人観光客への金のたかりだ。 どこまでも、
どこまでもついてくる。 
なんとか移動バスにたどり着き、窓の外を眺めて
いると、驚愕の光景が!
なんと、空き地で全裸の男性が、屈んだ姿勢で右
手に持った盆を尻の下に当てて脱糞していたので
ある。 あまりの光景にしばし茫然。 しかも目撃し
たのは俺だけらしく、誰も信じてくれない。
その後、様々なフィリピーナのアバウトさに驚かさ
れながら、なんとか旅を続けたが、帰路もまた散々
だった。 高速船に乗って、ビールをオーダーした
のだが、なんと凍っていて飲むことができない。
事情を説明すると、スタッフの娘が笑顔でそのビー
ルを持ち去っていった。 が、換えのビールが来な
い。その娘が通るたびに問うと、「ウェイト」のひと
ことばかり。 ようやく届いたのは到着5分前。
しかも、飲んだら気が抜けていた。そう、ただ温か
い場所で解凍していただけなのだ。もはや怒る気
力も沸いてこない。
そして帰路のフィリピン航空。 カウンターの機器
故障とのことで、散々待たせた挙句、チケットは
手書き。しかも全席自由席とのこと。そんな飛行
機、見たことも聞いたこともない。 遅い搭乗だっ
たので、仲間はバラバラになり知らないおっさん
とランデブー。 おまけに、どうしたことか激しい
腹痛に見舞われ、2時間くらいトイレを行ったり来
たり・・。
家に到着後、まさにぐったりと来た旅であった。
ある女友達が「旅は終わりが肝心」と言っていた
が、初めから終わりまでこれでは骨折り損のくた
びれもうけである。
それも含めて旅は面白いと、言える大人になり
たい今日この頃。。