タバコをやめて、確かもう3年半。
時々吸いたいと思うこともあるにはあるが、
やめた労力と他人の迷惑を考えると、とく
に手を出そうとは思わない。
必ず聞かれるのは、「なんでやめたの?」
と、「どうやってやめたの?」。
まず、やめた理由の一つは、経費削減。
今後も値上がりが予想されるし、計算する
と1年間で約10万円の節約になる。
つまり、タバコをやめれば毎年リゾートダイ
ビングに行けるのだ。
そしてもう一つの理由も連動していて、飛行
機での禁煙が苦痛だったからである。
サイパンでさえ、搭乗から入国パスまで4時
間以上も「しらふ」でいなくてはならない。
機内食後の苦痛にも耐えなくてはいけない。
そのため、この苦痛より、やめる苦痛を選ん
だのである。
そして、その方法。
結局は自分の精神力でしかない。
減量作戦の時もそうだったが、言い訳という
甘い誘惑に勝つのは自分次第。 自分のた
めにやってるのだから、自分だけが頼り。
とはいえ、何もないところで突然にはやめら
れないものだ。
俺も最初は二コレットを試してみた。
すると、1日30本吸っていたのが4本に急減
した。 
これは効果覿面だと喜んでいたが、一向に0
にならない。 そうこうしている間に二コレット
も底をついてきてしまい、焦りが出てきた。
そして「事件」は起こった。
あろうことか、二コレットをガム感覚に噛みな
がらタバコを吸ってしまったのだ。
さすがに危機感を覚え、本気でやめる決意
をしたのであった。
ちょうど誕生日が近かったので、自分の生ま
れた記念日を担保にスタートした。
不思議と、周期的に欲望が襲ってくることもな
く、現在もクリーンな世界を生きている。
ある女友達が、「タバコを吸いながら目を細め
る姿に男を感じる」と言ったが、やめたヒストリ
ーに男を感じて欲しいものだと、相変わらずシ
ングルの寂しさにブツブツ言う今日この頃。。


「シルバーホーク」☆☆☆
「DV」☆☆☆