まさに信じられない光景とはこのことか。
9.11以来の衝撃。 いや、これは日本の、
しかも田舎の福島を含む東北の地獄絵図だ。
室内の片づけはともかく、すぐに福島の祖母
宅へ電話した。 意外にもすぐに繋がり、人
的にも家屋にも被害が出ていないとのことだ
った。
ホッと一息つくも、どこから手をつけて良い
のか佇むばかり。
しかも、テレビのニュースではどんどん新し
い情報が飛びこんでくる。
どうやら津波に襲われ、相当数の被害者が出
た模様。
普段、津波警報がオオカミ少年なだけに、つ
い逃げ遅れた人もいるのだろうか。。
当然ながらその日のいテレビはニュース・オ
ンリー。 しかも、これでもかと震度3以上
の余震が続く。
とてもじゃないけど眠れたもんじゃない。
目を閉じても数時間前に受けた恐怖が甦り、
なんともいえぬ不安感に包まれた。
そのまま朝を迎え、いつも通りに仕事を始め
るものの、様々な障害が出ていて業務を遂行
するのも困難だ。
どうやら東京でも帰宅難民が出るなど、雪に
弱い東京を返上して、災害にも弱い東京を露
呈してしまっているようだ。
ともかく、俺は生きているし、今のところ直
ちに危機に襲われることはないだろう。
夜になるとすでに揺れに慣れてしまい、緊急
地震速報でさえ小鳥の囀りだ。
さて、これから俺ができることはなんだろう。
素人が現地に行ったところで、何もして差し上
げられないし、やはりすぐに出来ることは募金。
ネットバンキングやネットで貯まったポイント
を募金に充てるなど、頑張ってみた。
JALでもマイレージを募金できるとのことだ
ったのでチャレンジしてみたが、7500マイ
ル(7500円分)から受付とのこと。
最後にグアムに行って2年半、マイルはみるみ
る消え、7300マイルだった俺は、200マ
イル足りずに交換できなかった。
7300マイルで1000円でも良いから義援
金にしてくれ!
しかしながら、翌日だか翌々日、赤十字に募金
しても、9月に〆て、それから天下りの給料を
差し引き、ニュージーランドやカダフィ大佐関
連等との振分けを検討したうえ被災地に送ると
いう情報が流れ愕然。
それが事実なら、やっぱこの国はだめだ。
芸能業界人やスポーツ選手が、俺はいくら募金
したと競い合っている。
音楽やスポーツを通じて勇気や、バラエティで
笑顔を届けたいとメッセージを送る。
では、被災者・避難者の声を俺が代弁しよう。
「そんなことはまだ先だ!テレビが見れないの
に勇気もへったくれもないよ!ラジオから歌が
流れてくるよりも、安否情報やこれから自分が
どうしたら良いのかの情報を細かく伝えて欲し
い。 東北以外が通常の生活を送るのは構わな
いが、現地の状況を知らずに勝手に復興気分に
浸らないでくれ! 今、欲しいのは歌や笑いで
はなく、物資であり復興のための手がかりだよ」
そして、さらに愕然とするニュースを目にする。
福島の原発が爆発したらしい・・・・。
「彼岸島」☆☆
「渇き」☆☆☆
「ソラニン」☆☆
「しあわせの隠れ場所」☆☆☆
「パーマネント野ばら」☆☆☆
「カケラ」☆☆☆